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クラッチを踏んで自分でギアを変えるアストンマーティンに乗りたい。そう考えて、マニュアル車を探している方もいますよね。
結論から言うと、いま新車で買えるアストンマーティンにマニュアル(MT)はありません。全車がオートマ(AT)です。
MTに乗りたいなら、旧V8ヴァンテージやV12ヴァンテージなどを中古で探すことになります。この記事を読めば、現行ATの中身と、中古MTを選ぶ時に見るべき点が分かります。
現行のアストンマーティンにマニュアル車はある?
現行のラインアップは、ヴァンテージ・DB12・ヴァンキッシュ・DBXの4つのモデルです。どれもMTの設定はありません。
『スポーツカーならMTもあるはず』と思っていた方には、ちょっと意外ですよね。実は、最近のハイパワーなスポーツカーは、ATやデュアルクラッチが主流になっているんです。
現行モデルは全車AT(ヴァンテージ・DB12・ヴァンキッシュは8速AT、DBXは9速AT)です。MTは旧モデルの中古でしか手に入りません。
| モデル | 変速機 | 駆動 | 出力 | 日本価格(税込・車両本体) |
|---|---|---|---|---|
| ヴァンテージ | 8速AT | 後輪駆動(FR) | 665PS | 2,690万円 |
| DB12 | 8速AT | 後輪駆動(FR) | 680PS | 3,090万円 |
| ヴァンキッシュ | 8速AT | 後輪駆動(FR) | 835PS | 5,290万円 |
| DBX707/DBX S | 9速AT(湿式多板クラッチ) | 4WD | 707PS/727PS | 3,590万円 |
価格はメディアのカタログ掲載値(2026年10月時点)です。全モデルの値段は アストンマーティンの新車価格一覧 で並べています。
なぜMTがなくなったの?
理由のひとつは、出力の大きさです。いまのV8は800Nm、V12は1,000Nmという大きなトルクがあり、それを受け止められるMTを用意するのは簡単ではないんです。
もうひとつは、買う人の好みの変化です。渋滞の多い街中でも楽に乗れるATの方が、普段使いのGTとして選ばれやすくなりました。
例えば、販売店ではこんなやり取りもあるようです。
「MTを特別に注文することはできますか?」
「現行モデルにはMTの設定がないので、中古のMT車をご案内することになります」
現行のATは、ハンドルの裏のパドルで自分でギアを選ぶこともできます。『それでもクラッチを踏みたい』という方は、この先の中古の話を読んでみてください。
タッチトロニックとスポーツシフトは何が違う?
アストンマーティンの中古を調べると、「タッチトロニック」や「スポーツシフト」という言葉が出てきますよね。どちらもMTではないのですが、仕組みがまったく違います。
| 名前 | 仕組み | 主なモデル | 運転の感覚 |
|---|---|---|---|
| タッチトロニック | トルクコンバーター式のAT。パドルでも変速できる | DB9・DBS・ラピードなど | 街中でもなめらかに走れる |
| スポーツシフト | MTの変速を機械が代わりに行う自動MT | V8ヴァンテージなど | 低速で変速の揺れを感じやすい |
| マニュアル(MT) | クラッチペダルと手でギアを変える | V8ヴァンテージ・V12ヴァンテージなど | 自分で操る楽しさがある |

スポーツシフトは、クラッチペダルが無いのに中身はMTに近い仕組みです。渋滞でゆっくり進む時に、ギアが変わるたびに体が前後に揺れるような感覚が出ることがあります。
例えば、試乗した方からはこんな声が出ることがあります。
「思ったよりカクカクしますね。これは故障ですか?」
「この仕組みの特徴なんです。アクセルを少し緩めると、なめらかに変わりますよ」
中古車サイトでは、スポーツシフトの車が「AT」と書かれていることがあります。MTかATかだけでなく、変速機の名前まで確かめておきましょう。
中古でマニュアル車が選べるアストンマーティン
MTが選べたのは、主に2000年代から2010年代のモデルです。中でも台数が見つかりやすいのは、V8ヴァンテージとV12ヴァンテージなんです。
| モデル | MTの設定 | エンジン | 排気量 | 自動車税(2019年10月以降登録) |
|---|---|---|---|---|
| V8ヴァンテージ | 6速MTあり | V8(自然吸気) | 4,735cc(後期) | 年87,000円 |
| V12ヴァンテージ | 6速MTあり | V12(自然吸気) | 5,935cc | 年87,000円 |
| DB9(初期) | MTの設定があった | V12(自然吸気) | 5,935cc | 年87,000円 |
| DBS(初期) | MTの設定があった | V12(自然吸気) | 5,935cc | 年87,000円 |
| 2代目ヴァンテージ(一部) | 7速MTを設定した仕様あり | V8ツインターボ | 3,982cc | 年65,000円 |
2019年9月以前に登録されたクルマで4.5L超6.0L以下なら、自動車税は年88,000円です。中古は登録日が古いことが多いので、車検証で確かめておきましょう。
旧V8ヴァンテージには、初期に4.3Lの年式もあります。排気量で税金の区分が変わるので、年式と排気量はセットで見ておくのが安心です。

- V8とV12のどちらにするか
- 2代目ヴァンテージのMTまで候補に入れるか
- 予算に、整備やクラッチ交換の費用を含めておくか
- 左ハンドルでもよいか
2代目ヴァンテージのMTは、AMRなど一部の仕様に限られたため台数は少なめです。見つけたら早めに問い合わせる方が多いと言われます。
ハンドルの左右と買い方の違いは 正規ディーラーと並行輸入の選び方 で詳しく書いています。ヴァンテージの今のモデルは ヴァンテージの価格と選び方 で比べています。
中古MTで気をつけたいポイント
MTの中古車は、前のオーナーの乗り方が状態に出やすいクルマです。見た目がきれいでも、クラッチやギアの状態で修理費が大きく変わります。
『クラッチってそんなに高いの?』と思う方もいるかもしれません。高性能車のクラッチ交換は、国産車よりかなり高くつくことがあるんです。
- クラッチの減り具合を確かめずに買い、すぐに交換が必要になる
- ギアが入りにくいのを「MTはこんなもの」と思い込んでしまう
- 整備記録が無く、いつ何を直したか分からない
- 試乗をせずに、写真と説明だけで決めてしまう
- 整備記録で、クラッチ交換の履歴を確かめる
- エンジンをかけ、各ギアに無理なく入るか試す
- 試乗して、クラッチがつながる位置と滑りを確かめる
- 坂道発進で、サイドブレーキの効きも確かめる
- 保証の有無と範囲を、販売店に書面で確認する
MTの中古は、正規ディーラーの認定中古車として出てくることは多くありません。車齢10年未満が対象と案内されている「タイムレス」の枠から外れる年式が中心だからです。
そのぶん、販売店ごとの保証の内容をしっかり見比べておきましょう。認定中古車との違いは 認定中古車タイムレスは買いか で詳しく書いています。
古いモデルほど、故障しやすい箇所も増えてきます。修理費の目安は 故障しやすい箇所と修理費の目安 で、中古選び全般は 中古車の選び方 で詳しく書いています。
サイドブレーキとギアボックスはどう変わった?
旧モデルと現行モデルでは、運転席まわりの操作もかなり違います。中古から乗り換える方は、ここで戸惑うことも多いですよね。
旧V8ヴァンテージなどの時代は、手で引くサイドブレーキのレバーが付いていました。現行モデルは電動のパーキングブレーキで、スイッチで操作するタイプです。
- サイドブレーキを手で引く感覚がある
- クラッチとシフトでギアを自分で選べる
- 操作そのものを楽しめる
- パーキングブレーキはスイッチ操作
- ギアはボタンやセレクターで選ぶ
- 渋滞でも疲れにくく、普段使いしやすい
ギアボックスの段数も、時代とともに増えてきました。6速や7速のMTから、現行は8速や9速のATです。
段数が増えると、高速道路を静かに走れたり、加速がなめらかになったりします。そのぶん、「自分で操っている感覚」は少し薄れると感じる方もいます。
エンジンの違いや出力の移り変わりは アストンマーティンのエンジン一覧 で比べています。
ATとMT、どちらを選ぶ?売る時のことも考える
ここまで読んで、『結局、ATとMTのどちらがいいの?』と迷っている方もいるはずです。答えは、何を一番楽しみたいかで変わります。
| 比べる点 | 現行AT(新車) | 中古MT |
|---|---|---|
| 手に入れやすさ | 新車で注文できる | 台数が少なく、探す時間がかかる |
| 価格 | 2,690万円から(新車) | 年式と状態で大きく違う |
| 普段使い | 渋滞でも楽 | クラッチ操作が必要 |
| 整備 | 正規ディーラーで受けやすい | 対応できる店を探す必要がある |
| 売る時 | モデルや年式の相場で決まる | MTを探す人がいれば評価されることも |
『MTの方が値下がりしにくいって本当?』と聞かれることもあります。一般論としてそう言われることはありますが、アストンマーティンの中古は台数が少なく、はっきりした傾向は言い切れません。
MTのスポーツカーは、欲しい人が限られる一方で、探している人には強く求められます。売る時の値段がどうなるかは、時期と相手次第です。
モデルや年式ごとの値落ちの傾向は アストンマーティンのリセールバリュー で見ています。
MTのアストンマーティンは、出会いのタイミングが大事です。条件に合う1台がどれくらい出回っているか、まずは在庫を見てみるのが近道ですよ。
アストンマーティン買いたいドットコム
アストンマーティンの値段、先に相場を見ておく
中古車の在庫を「変速機:MT」「モデル」「年式」で絞って見てみてください。V8ヴァンテージとV12ヴァンテージで、見つかる台数と価格の幅がどれくらい違うかがつかめます。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
新車で買う時の値引きの考え方は アストンマーティンの値引き相場と限界額 で詳しく書いています。
よくある質問
アストンマーティンに新車のマニュアル車はありますか?
ありません。現行のヴァンテージ・DB12・ヴァンキッシュは8速AT、DBXは9速ATです。
マニュアル車に乗りたい時はどうすればいいですか?
旧V8ヴァンテージやV12ヴァンテージなどを中古で探すのが現実的です。台数が少ないので、時間に余裕を持って探しましょう。
タッチトロニックはMTですか?
いいえ。タッチトロニックはパドルでも変速できるトルクコンバーター式のATです。
スポーツシフトとMTの違いは何ですか?
スポーツシフトは、MTの変速を機械が代わりに行う自動MTです。クラッチペダルは無く、低速で変速の揺れを感じやすい特徴があります。
旧V8ヴァンテージの自動車税はいくらですか?
4,735ccの年式なら、2019年10月以降登録で年87,000円、2019年9月以前登録で年88,000円です。
まとめ
- 現行のアストンマーティンは全車AT。MTは中古でしか手に入らない
- タッチトロニックはAT、スポーツシフトは自動MTで、どちらもクラッチペダルは無い
- 中古MTは旧V8ヴァンテージ・V12ヴァンテージが中心。2代目ヴァンテージにも一部MTがある
- 旧V8・V12の自動車税は年87,000円(2019年9月以前登録は88,000円)
- 中古MTはクラッチの状態と整備記録を最優先で確かめる





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